※ティム・バートン展は2020年4月12日をもって終了しました
ティム・バートンの作品展「Lost Vegas: Tim Burton @ The Neon Museum(ロスト・ベガス:ティム・バートン@ネオンミュージアム)」が、2020年4月12日までネオンミュージアムで開催中。
※2月15日終了から延長されました
バートンは「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」や「チャーリーとチョコレート工場」など、数々のヒット作品を手掛ける映画監督としてだけでなく、作家、アニメーター、そして芸術家の顔も持ちます。
鬼才と評されるティム・バートンの作品はもちろん、展示されているネオンを見るだけでも興味深いものがありました。
この作品展は特にバートンファンというわけでなくても、かなり楽しめます。
ティム・バートン作品展について
ティム・バートン展は東京や大阪、ロサンゼルス、サンパウロなど世界中を巡回。ニューヨーク近代美術館でおこなわれた展覧会には80万もの来場者を集めたようです。
今回の「ロスト・ベガス」では立体像やホログラムアートなど作品数およそ40と、今までと比べ数的には圧倒的な少なさ。しかし多くの作品がネオンミュージアムのためにつくられたものだとか。
作品展がおこなわれているネオンミュージアムは、引退したネオンを保管・展示する屋外展示場。
奇妙で不気味なのにどことなく可愛いいバートン独自の世界観にあふれた作品が、ネオンの海の中に溶け込むように置かれています。
「ロスト・ベガス」は今までのティム・バートン展とは作品も作品の見せ方も全く違うものと言えるでしょう。
会場は作品が展示されている「メインコレクション(General Admission)」、映像と音楽のショーを楽しめる「ブリリアント(Brilliant!)」の2か所あり、入場にはそれぞれのチケットが必要です。
メインコレクション
ティム・バートンの立体像やホログラム作品はすべてメインコレクションに展示。
見学は1時間
見学時間は1時間。そんなに広いところではないので1時間あればゆっくり見ることができます。
ガイド付きのツアーではなく各自で自由に見て回れるのは嬉しいところ。
小さい作品は見逃しそう
大きなネオンの中に違和感のないように展示されているうえ、作品の場所に何も目印がないことから小さい作品は見逃しそうになります。ぽつんぽつんとしか置いてないし。
スマホで写真撮影可、動画は不可
スマホやタブレットで写真撮影ができます。動画は不可。カメラは持ち込みできません。
おもな作品
作品のおおよその位置は↓のとおり
赤数字は【】の数字に対応。Sはセキュリティチェックポイント、Gはギフトショップ、Rはトイレ
作品展はビジターセンターの中から出発します。「ロスト・ベガス」のボード【1】をすり抜け作品展の中へ。
解説にアクセスするためのパスワードは写真の看板のQRコードの上に表示されています。
ミュージックビデオのセット
ビジターセンター内には立体作品2点が展示【1】
ラスベガス出身のロックバンド、ザ・キラーズのボーンズ(2006年)というミュージックビデオに出てくるモーテルの模型。
後ろのスクリーンでボーンズのビデオが流れています。
もう1点は映画「マーズアタック」に出てくるホテルの模型
宇宙人とダンサーズ
ここから屋外へ。ネオンの倉庫にいるのは【2】
フェンスの上からじっと私達を見つめる宇宙人
隣にはネオンの回りで激しく踊るダンサーたち
この先からネオンと作品のコラボがはじまります
映画「マーズ・アタック!」
バートンが監督をしたSF映画「マーズ・アタック!(Mars Attacks!)」(1996年)に出てくる火星人【3】
火星人に襲撃され地球はあわや絶滅寸前!
映画はラスベガスでも撮影されており、1990年に閉鎖し95年に爆破解体されたランドマークホテルが劇中では「ギャラクシーホテル」として登場。
ホテルが火星人に攻撃され崩落するシーンは、同ホテルを爆破したときの実際の映像が使われています。
ランドマークホテルの崩壊シーンはホログラム作品にもなっていて、ホログラム作品館【9】で見ることができます。
バグズ
3匹のバグがいるのはムーランルージュホテル(1955年-1955年)のネオン【4】
ビートルジュースのサイン
サシーサリーズカジノ(1980年-1999年)のネオンに隠れるように「ビートルジュース」サイン【5】
なんかスペルが違う?Betelgeuseはオリオン座の一等星ベテルギウスのこと。発音は「ビートルジュース」で映画の方(Beetlejuice)とほぼ同じもよう。
短編集「オイスター・ボーイの憂鬱な死」のキャラクターたち
大人のための絵本「オイスター・ボーイの憂鬱な死(The Melancholy Death of Oyster Boy & Other Stories)」(1997年)に出てくるキャラクターたちは、ネオンの中にひっそりと存在。
会場のどこかで「誤解されがちなアウトサイダーたち」に会うことができます。
最初にあらわれるのは「両眼に釘がささった男の子」【6】
数歩先に「ジミー、みにくいペンギンの子」が【6】
ホログラム作品館【9】には「ミイラ少年」”Mummy Boy Karaoke”(2019) 、ダンサーのパールに夢中な「オイスターボーイ」”Oyster Boy and a Dancer Named Pearl”(2019)、スロットマシーンに夢中な「ロボットボーイ」”Robot Boy and Slot Machine”(2019) の姿も
作品館を出るとすぐ近くのステーキハウスのネオンの後ろに、行く先々でシミをつけてしまう地味なスーパーヒーロー「ステインボーイ」がいます【10】
ガンズ&ブーズ
酒と銃を手に持つのはバートン自身?【7】
トレジャーアイランドとパイレーツ
大通りに掲げられていたトレジャーアイランドホテルの看板のスカルは2003年、ホテル名を「TI」に改名したため取り外されました【8】
財宝の横取りを狙う6体のパイレーツがスカルのまわりに
ホログラム絵画館
ドーム型の建物内にホログラムの作品が展示【9】
前述の作品のほか、壁沿いに作品がぐるっと並び、天井ではカルーセル “Carousel”(2019) が回っています。
※出口は入り口の向かい側。入り口手前まで作品を見たら半周戻って
タツノオトシゴのネオンとロスト・ベガスサイン
終点近くに大きなネオンが2点【11】
ティム・バートンは子供の頃から何度となくラスベガスを訪れ、デューンズホテル(ウィンのところにあった)に泊まったそうです。
タツノオトシゴがいる作品 “Neon Grid Wall” は、少年が夏のホテルのプールで見た大きな3匹のタツノオトシゴがモチーフ。モーテルのサインの下で泳いでいる子はバートンかも。
このネオンは横12m×縦6m。今回のコレクションの中でいちばん大きな作品。
その右、ロスト・ベガスのサイン “Lost Vegas Sign Tower”(2019) は高さ12m。
手前のアヒルとLa Conchaのネオンは常設展示。
地球外生命体
コレクション会場出口前にいるネオンを食べるエイリアン【12】
ギフトショップ
鑑賞が終わったらギフトショップへ。トイレはギフトショップ入り口の左隣
ティム・バートンのグッズはTシャツ、マグカップ、マグネット、ポストカード、ノート、大きめマッチ、コンパクトミラーなど様々
ネオンミュージアムのグッズも販売
アヒル推しのようでグッズがたくさんありました。
メインギャラリーの外にある作品
コレクション会場の外に作品2点が展示されています。追加料金無しで見ることができるので、メインギャラリー鑑賞前でも後でも時間があるときに。
ステインボーイになって歌おう
映像と音楽と歌うステインボーイが楽しめる箱【13】
写真左端の光はステインボーイの口の位置にあたり、光を出している機械の前で口を動かすとステインボーイの口が動くという仕組み(↓の動画の方)
If anyone is a fan of both Tim Burton AND karaoke, this totally bizarre interactive installation might be for you. @NeonMuseum #TimBurton #LostVegas pic.twitter.com/nyQ2lumCzz
— Janna Karel (@jannainprogress) October 14, 2019
映像は数十秒ごとに次々と変わり、映像にあわせ曲も次々と変わります。
バートンが熱烈ファンだというゴジラのほか、何本もの古い映画、ドラマの映像が流れ上映時間は5分以上。
場所はセキュリティチェックを受けた道の突き当り
謎の生命体
セキュリティチェックポイントのすぐ左の庭に謎の生命体が棲息【14】
ジョニー・デップがロスト・ベガスのオープン前に訪問
Johnny Depp enjoying the view at “Lost Vegas: Tim Burton @ The Neon Museum” ☺️ Tickets- https://t.co/oJfQ2Dj3rN 👈#lostvegasneonmuseum #lostvegastimburton #timburtonneonmuseum #timburton #neonmuseum #lasvegas #johnnydepp ⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀
📷: https://t.co/xQRAfmLMcF pic.twitter.com/ciKTpTPxuy— The Neon Museum (@NeonMuseum) October 16, 2019
↑ジョニデが覗いている望遠鏡は見当たりませんでした。見逃した?
望遠鏡からはネオンの回りにいる謎生物のホログラム作品が望めたもよう。
ブリリアント
こちらの会場では光と音楽が融合した「Brilliant!」ショーがおこなわれています。
ネオンサインに新しく電球をつけたりプロジェクションマッピングを投影。光を取り戻したネオンが音楽にあわせふたたび輝きはじめます。
ティム・バートン展では会場のスクリーンで、バートンが手掛けた映像作品を上映。所要時間は30分。
チケット・注意事項・入場のしかた
期間・チケット予約
期間:2020年4月12日まで 休館日はウェブサイトで確認を
メインコレクション
料金:Tim Burton General Admission 30ドル/2歳以下 無料
時間:午前9時-最終入場午後11時
ブリリアント
料金:Tim Burton Brilliant 24ドル/2歳以下 無料
時間:夕方-最終入場午後11時30分
チケット予約 ➡ The Neon Museumウェブサイト
チケットは前の月に販売:12月のチケット→11月中に発売、1月→12月中に発売
予約時に全員分の名前を入力しますが、ID(パスポートなど)と同じ名前で。現地でチェックインする際、IDを確認します。
予約無しの入場は?
人員が上限に達していなければ入場できるようです。ただし、ティム・バートン展がはじまってから入場者数が例年の2倍になったようなので、絶対見たければ予約を。
注意事項
- チケットの時間変更・払い戻し・名義変更はできません
※予約時間に遅れた場合、入場できなくなります - バックパック、リュックサック、大きなカバン(30cm×30cm×15cm以上)、カメラ、カメラバッグは持ち込み不可
- コスプレ、仮面、フェイスペイント禁止
- 場内は禁煙。電子タバコの使用不可
- 地面は砂。見学が終わると靴が真っ白に
- 天候について
屋外展示場なのでそれなりの防寒を
雨天の場合は傘を無料で借りることができます
強風(風速40km/時間)、近くまで雷がきている時は入場中止になります。ほかの時間に再予約、またはチケットの払い戻しを受けてください
チェックイン~入場するまで
予約時間の15分前までにIDを見せ予約時間を伝えチェックイン。予約時間ごとの色のリストバンドをもらいます。
※複数で予約した場合でも、ひとりひとりチェックインが必要
徒歩1分くらい
メインコレクションに入場するなら、セキュリティチェック通過後、右手あたりで待っていると、スタッフが迎えに来ます。
ネオンミュージアムについて・行き方
ネオンミュージアムについて
Neon Museum(ネオンミュージアム)はダウンタウン、フリーモントストリートから約1kmのところに位置。
1996年に非営利団体により設立。
ラスベガスの歴史的なホテルのネオンをはじめ、クリーニング店やダイナーなど企業のものなど役目を終えたネオンサイン200点以上を保管・展示しています。
行きかた
クルマ
ティム・バートン展開催中は、ミュージアムの北に隣接するキャッシュマンセンターの博物館側に無料で駐車できます。
Uber、Lyft
降りるのはキャッシュマンセンターのパーキング。
タクシー
タクシーもキャッシュマンセンターのパーキングで降ります。
ミュージアムにタクシー乗り場は設けられていないので、帰りはスタッフにタクシーを呼んでもらって
RTCバス
最寄りのバス停には113番が停車
DUCEはネオンミュージアムまで行きません。いちばん近いモブミュージアム近くのバス停から徒歩10分くらい。
ただし、周囲の雰囲気が良くないのでバスの利用はおすすめできません。
住所:770 N Las Vegas Blvd, Las Vegas, NV 89101