ストリップ地区からクルマで西へ30~40分。レッドロックキャニオン国立保護区(Rock Canyon National Conservation Area)は赤い岩山が印象的な自然あふれる公園。毎年125万人以上が訪れます。
ここまで来たらシーニックドライブという絶景道路をドライブするだけでなく、ホテル街とはまったく異なる景色の中を歩いてみては?
レッドロックキャニオンのハイキングコースは全部で27本。初心者から上級者まで楽しめるはずです。
※トレイル情報は随時追加します。
ハイキング注意事項
シーニックドライブとは
Scenic Drive(シーニックドライブ)は公園を一周する一方通行の道路。全長21km。
ハイキングコースは27本中、シーニックドライブ沿いに22本、シーニックドライブから離れたところに5本が設けられています。
ビジターセンター閉鎖中
コロナウイルス感染拡大の影響をうけビジターセンターは閉鎖中。建物外にあるトイレは利用可。
公園内に売店はないので、水などはあらかじめ用意を。
スマホ・ケータイは使えないところも
レッドロックは街からそれほど離れていませんが、ハイキングコースのほとんどの場所でスマホやケータイは圏外です。
パーキング、シーニックドライブでは利用できるところもある。
トレイルマップ
トレイルごとの地図はレッドロックキャニオンのウェブサイト内「HIKES & TRAILS」からダウンロード可能。トレイル入り口にも地図が設置されています。
トレイルをはずれない
トレイルには進行方向をを示す標識がたっています。道に迷わないためにもトレイルは外れないで。見かけることはごくまれですが、ガラガラヘビもいるようです。
やっかいな草
レッドロックキャニオンの中で最もやっかいだと思われる草が上の写真のやつ。いろいろなハイキングコースで一面に生えているのを目にします。
草の高さは足首より少し上。触れるとソックスやシューズに実?がくっつきチクチクです。この草はなるべく避けましょう。
ハイキングコース
画像↓はレッドロックで配布している地図・トレイルガイドにリンク
シーニックドライブは一方通行。行き過ぎても戻ることはできません。
トレイルのきつい度、距離、高低差、休憩を含まないおおよその所要時間は、レッドロックキャニオンのトレイル地図を参照
きつい度は4段階表示
★ きつくない
★★ きつい
★★★ めちゃきつい
★★★★ウルトラスーパーきつい
MOENKOPI LOOP モエンコピループ
きつい度:★ 一周:3.4km 高低差:63m 所要時間:1.5時間 地図のトレイルナンバー:1
ビジターセンターの西側を一周するトレイル。激しい高低差はありません。
トレイル入り口:ビジターセンター敷地西側にあるピクニックエリア付近。GRAND CIRCLE LOOPという20km近く歩くトレイルと同じところ。
ビジターセンターへは、料金所を過ぎ少し進むと分かれ道に「VISITOR CENTER」の標識があります。そこを左へ。
歩きやすい道なのでどんどん進めます。
雄大な景色が楽しめるところにベンチあり。ここまで出発してから40分くらい。ここからビジターセンターまで20分くらいで帰れました。
CALICO HILLS キャリコヒルズ
きつい度:★★ 全長:4.8km 高低差:120m 所要時間:1.5時間~ 地図のトレイルナンバー:2
シーニックドライブに並行するトレイル。シーニックドライブに入って最初に目にする赤い岩山に沿って歩きます。
トレイル入り口:CALICO Iパーキング
トレイルは料金所付近からSandstone Quarryパーキングまで続きますが、CALICO Iというシーニックドライブひとつめのパーキングから、CALICO IIパーキング方面へ。
下までおりたら岩山へ
岩山の中を進みます。ここは40分くらい歩いたところ。
さらに2~3分歩くと両側から迫ってくる感じの場所に出ます。この少しだけ先、トレイル左側の壁状になっているところに注目していると…
壁の上に道標(○)が。このサインのところから下を見ると階段があり、トレイルは階段の下に続いています。階段は激狭&急勾配。気をつけて下りましょう。
歩きだしてから1時間少々、CALICO IIパーキングへ至るトレイルを過ぎてさらに進み○印の岩へ。
○の隣の岩上部にネイティブアメリカンの絵文字を見ることができます。
絵文字からさらに10分くらい歩いたところ。後ろを振り返ると歩いてきたトレイルが眼下に。
トレイルはもう少し先まで続きますがこのあたりで引き返しました。ここまでの所要時間は1時間半。
CALICO TANKS キャリコタンクス
きつい度:★★★ 往復:3.5km 高低差:120m 所要時間:2時間 地図のトレイルナンバー:3
トレイル途中から岩山をずっーと登りタンク(池)へ。タンクの向こう側にある岩山に登ればホテル街が見えます。
トレイル入り口:Sandstone Quarryパーキング。途中までTURTLEHEAD PEAKというトレイルと同じ道を行きます。
キャリコヒルズの砂岩は1905年から1912年にかけ採掘され、ロサンゼルスやサンフランシスコの建物に使わたそうです。
あとは岩山を登る
※6月下旬に池の水はほとんど無く、背の高い草が生えていました。
池に下りてみました。わずかな水たまりの中にオタマジャクシを発見。
さらに歩いて池の向こう側の岩山までいけば、眼下に公園が広がり、遠くホテル街まで見渡すことができます(下の動画)
帰りは景色を楽しみながら
KEYSTONE THRUST キーストーンスラスト
きつい度:★★ 往復:3.9km 高低差:110m 所要時間:1.5時間 地図のトレイルナンバー:5
Keystone Thrust faultという名称の衝上断層が公園内を南北に走っています。この断層の上を歩くことができるがキーストーンスラストトレイル。
トレイル入り口:White Rockパーキング。シーニックドライブを右折し、砂利道を進んだところのパーキングがトレイル入り口。
トレイルはじゃりじゃりで歩きにくいうえ滑りやすいので注意!
あとはひたすら上り坂
右に進むと突然赤い砂岩が出現。断層が露出しているところです。
キーストーンスラストフォールトは推定6500万年前に形成された衝上断層。
この地球の運動により、カンブリア紀に形成された石灰岩(グレー)が、より若い世代のジュラ紀につくられた砂岩(赤とクリーム色)の上に乗り上げました。
普通の地層は上に行くほど若い世代ですが、ここでは逆に若い世代の層が下に、古い世代の層が上になっているのを見ることができます。
トレイルをもう少し進むと公園南側が目の前に。
トレイルはまだ続きますがここで引き返しました。ここまでの所要時間はおよそ1時間。
帰りはほぼ下り坂。砂利道は滑りやすいので気をつけて下りて。
PETROGLYPH WALL ペトログリフウォール
きつい度:★ 往復:0.32km 高低差:14m 所要時間:0.5時間 地図のトレイルナンバー:11
片道160mという非常に短いトレイル。ペトログリフと呼ばれる岩に描かれた絵文字を向こう側の山に見に行こう。
トレイル入り口:Willow Springs Picnic Areaパーキング
レッドロックは太古の昔、海の中だったことからサンゴなどの海のものから、もう少し新しい時代では恐竜の化石なども見つかっているそう。
トレイルヘッドから5分で終点に到着。説明ボード前の岩壁に絵文字が残されています。
このペトログリフは800年以上前に描かれたもの。はるか昔、レッドロックキャニオンで暮らした先住民たちの生活に思いを巡らせてみては?
レッドロックキャニオン インフォメーション
レッドロックキャニオンのサイン(上の写真)は、住宅街が切れたところからやや先に進んだ進行方向右側にあり。
入園料・時間
入園料・パス
入園料
自動車(1台)15ドル/バイク(1台)10ドル/自転車・徒歩(1人)5ドル/タクシー、ライドシェア等 15ドル(1台)+5ドル(1人)
年間パス
30ドル(1人)※国立公園のパスも利用可
時間
シーニックドライブ
4月-9月 午前6時-午後8時/10月 午前6時-午後7時/11月-2月 午前6時-午後5時/3月 午前6時-午後7時
ビジターセンター ※閉鎖中
毎日 午前8時-午後4時30分
行き方
レッドロックキャニオンはストリップ地区から西へ40kmのところに位置。
公共交通機関はないので、行くのはクルマやバイク、ツアー、貸し切りチャーターで。
クルマ・バイクで行く
チャールストンブルバードを西へ向かう。住宅街が終わり砂漠の中をどんどん走り、右手に見える茶色の看板4つめのScenic Drive」を右折。少し先に料金所が見えます。
右折のサインは小さくて見落としそうなので注意。もし行き過ぎても159号線は普通の道路なのでUターンが可能。
ツアー・貸し切りチャーター
ストリップ発の日本語半日ツアーもありますが、現時点でツアーは英語ガイドのもののみ催行:詳細を見る・予約する
貸し切りチャーター専用車:詳細を見る・予約する
タクシー・ウーバーなどのライドシェア
タクシーやウーバーはスマホが圏外になるところが多いため、帰りは呼ぶことが難しいかも。また迎えにくる車両にも入園料がががります。