UFOを製造しているとか宇宙人をかくまっているとか、多くの噂と謎が存在する空軍基地「エリア51」。ラスベガスからクルマでわずか3時間のところに位置します。
その基地とはなんら関係のない(と思われる)、しかしインスパイアされたような名称をもつエンターテインメント施設「Area15(エリア15)」が2020年9月17日、ストリップ地区のすぐ西にオープンしました。
名称からでは何をやってるとこなのかまったく想像のつかない、エリア51くらい謎の多い「エリア15」とはいったい何なのでしょう?
もくじ
エリア15ってなに?
「エリア15」はアートとアトラクション、飲食と買い物も楽しめる複合施設。
アトラクションは「Omega Mart(オメガマート)」をはじめアート的なもの、アートと音楽の融合的なものが多い印象。
そのほかオノ投げゲームやゴルフシュミレーターのような、ラスベガス初登場(多分)のものも。
レストランは「オリーブ」(ベラージオホテル、2018年閉店)を手掛けたトッド・イングリッシュが、カジュアルレストラン「The Beast(ザ・ビースト)」をオープン。
スターシェフの料理をお手頃価格で楽しむことができます。
最近ではメインビルの外にもアトラクションをオープン。まだまだ拡大を続けています。
入場料・チケットについて
エリア15の入場は週末の夜を除き無料※ですが入場チケットが必要です。ほとんどのアトラクションは有料です。
※2024年4月17日時点
- 日ー木の午後11時まで/金ー土の午後9時までの入場
年齢制限:なし
入場料:無料
入場チケット:グループに1枚必要。ただしアトラクション・イベントのチケットや予約がある場合は不要。 - 金ー土の午後9時以降の入場
年齢制限:18歳以上入場可
入場料:料金はネットで購入できる前売り10ドル、現地で買うと15ドル。ただしアトラクション・イベントのチケットや予約がある場合は不要。
入場チケット:1人1枚必要 - 入場チケット・アトラクションのチケット購入
エリア15ウェブサイト(https://area15.com/)から
アトラクションのチケットはアトラクション前にあるモニターでも購入できます
エリア15オリジナルボトルに入った飲料水「Pathwater」(写真左、6ドル)を、ギフトショップやバーで販売しています。
飲み終わったら、トイレ前にある水汲み場で水のおかわりが可能。水はクセがなく飲みやすい。
アート作品
エリア15で注目はなんといってもアート。パーキングにボロボロの軍用機が展示されていたり、敷地に入った瞬間から漂うアート感…
施設入り口から建物前まではフェスティバルスタイルの野外ギャラリー。そして屋内は全部が”アートじゃない?”と思うほど。
一部作品は購入することができるようです。商談はエリア15ウェブサイトから。
野外ギャラリー アートアイランド
パーキングから建物前までにつくられた、屋外ギャラリー「アートアイランド」には7点の作品を展示。無料で観覧できます。
入り口アーチがアート
エリア15入り口に立つ高さ6mのアーチ。光を受け地面をカラフルに染めます。照明があたる夜はもっときれい。
万華鏡の中へ
小ぶりな箱の中を通り抜けるインスタレーション。中は無限に広い。
大きすぎて何かわからない…
大きすぎて接近したままでは何かわからない作品。
↑の写真、向こうに見えるドラゴンは高さ4.5m、Ivan McLean作 ”El Scorcho”
ロボットは謎文字で書かれたメッセージを発信しています。文字を解読してメッセージを受け取って。
ヒントはロボットの頭部”?”マーク(写真の○)の扉の中に。
ラスベガスサイン
ギャラリー最後はラスベガスサイン。フォトスポットにもなっています。
屋内の作品
ちょい怖いスカルが出迎える
建物に入ったところで出迎えてくれる高さ3.6mのスカル。3Dプロジェクションマッピングをもちい、ざまざまな表情を見せます。
ステンレスのクルマ
もともと”バーニングマン”のためにつくったステンレス製のクルマ。作者は地元ラスベガスのアーティスト。
クルマは屋内に1台、同じシリーズ(だと思われる)が建物を通り抜けた「A-LOT」という野外スペースに2台。
作品名:Valayrain Steel 作者:Henry Chang
屋内に入ったら壁にも注目。ポップでカラフルな壁画やオブジェが壁一面に。
遊ぶ
アトラクション
Omega Mart(オメガマート)
サンタフェを拠点とするアートとエンターテイメント集団”Meow Wolf(ミャオウルフ)”が手掛ける没入型アートスペース。
アートスペースは2階建て。スーパーマーケット「オメガマート」から入り、スーパー運営会社のオフィスや工場、工場が建つ小さな村をめぐります。
スーパーで売っている商品は本当に購入することも。
入場料:大人14歳以上 55ドル/子供4歳-13歳 50ドル/子供4歳以下 無料/シニア65歳以上 50ドル/ローカル割引あり
オメガマートの隣にギフトショップあり。ここではオメガマートの商品のほか、ミャオウルフのアイテムを扱っています。
Wink World:Portals Into the infinity
ブルーマングループの共同創業者でありチーフクリエイティブオフィサーでもあるクリス・ウィンクがつくる、サイケデリックな世界を旅するエキシビジョン。
光と色と音楽が織りなす6つの部屋をめぐります。クロマデプスグラス(3Dメガネ)が別料金(2.5ドル)で利用可。
アトラクションのそばに蛍光アイテムのキオスクが出てます。あらかじめ購入して身につけていけば、ますます楽しいはず。
入場料:大人 20ドル/子供12歳以下 16ドル/シニア65歳以上 20ドル
プロジェクションマッピングをもちいた「Gallerie 36」もアートと音楽融合系のアトラクション。
Dueling Axes
オノ投げゲーム。オノを数メートル先の的に向け投げ点数を争う。
オノは安心のニセモノを使用。しかし、ずっしり重く刃はそれなりに鋭利。腕がぷるするぜ
オノと一緒にストレスも投げろー!
利用料:1時間 35ドル~/2時間 59ドル~
ローカル割引:利用料20%割引き。ウェブで予約し入場時にIDを提示
レディースナイト:ウェブ予約で女性4人以上のグループは毎週水曜に30%割引き。ワイン付き
Birdly
空を飛ぶ体験ができるVR。ニューヨークか雪山を選べ飛行時間は2分くらい。
料金:大人 13.5ドル/12歳以下 10.25ドル/65歳以上 12ドル
利用条件:身長 122cm以上/体重 179kg以下
VRを使ったアトラクションは、グループでミッションに立ち向かう「Oz Experience by Backlight」がオープン済み。もうひとつが準備中。
「Particle Quest」ではAR拡張現実を体験できます。
Haley’s Comet
空から屋内をぐるっと一周するアトラクション。
料金:大人 18ドル/12歳以下 12ドル/65歳以上 16ドル
利用条件:身長 137cm~196cm/体重 36kg~120kg
Liftoff
エリア15正面玄関のすぐ前にある屋外アトラクション。2022年2月オープン。
気球型ライドに乗りおよそ40メートル上空へ。頂上ではシートがゆっくり回転し、どの席に座ってもラスベガスの景色を360度見渡せるはず。離陸から着陸まで10分間のもよう。
空中ではお酒を飲むことも。ライド乗り場はバーの中なので、すぐにお酒が買えます。
ライドは足元に床がありません。酔っぱらい注意!
料金:大人 13ドル~/12歳以下が大人と同乗 身長105センチ以上、大人のチケット購入で無料/12歳以下が一人で乗車 身長120センチ以上、チケットは大人と同額、/65歳以上 9ドル~/ローカル 9ドル~
ほかには、メインビル内にゴルフシュミレーターとゴルフレッスンを受けることができる「Five Iron Golf」、脳が考えていることを何かする「Brainstorm」が営業中
ゲーセン
Emporium
「エンポリウム」は21歳以上のみ入場できる2階建てゲームセンター。クラフトビールとカクテルを提供するバーを併設。
およそ30台のビデオーゲーム、ピンボール16台、ビリヤードなどで遊ぶことができます。
入場は無料ですが、ゲームは有料。プレイするにはトークンを使用します。
必要トークン数はピンボールが2枚、テーブルサッカーが4枚。
13人のアーティスト(うち11人がローカル)が描いた壁画にも注目。あの日本のロボットアニメを彷彿とさせる絵も。
入場料:無料
入場条件:21歳以上。入場時にIDを提示
イベント
エリア15では週末の夜を中心にナイトクラブ的イベントがひらかれています。
詳細・チケット購入はエリア15のウェブサイトから。
食べる・飲む
レストランは1か所だけ、バーはほとんどのアトラクションに併設されています。
食べる
フードはトッド・イングリッシュのカジュアルレストラン「The Barst」とアイスクリーム屋さんのみ。
The Beast by Todd English
「ザ・ビースト」はスターシェフ、トッド・イングリッシュが手掛けるカジュアルレストラン。
※ビーストの料理はバー「Oddwood」と「Sanctuary」でもオーダーすることができます。
ハンバーガーやチキンウイングなどのアメリカン、ピザやパスタなどイタリアンからコリアンコーンドッグ、フライドライスといったアジア料理まで幅広い。
値段は多くの料理が20ドル台までというお手頃価格。キッズメニューもあり。
ハンバーガーの上にささっているのはポテトをあげたもの。全種類のハンバーガーの上に立っているもよう。
バーガーはもちろん、このポテトも美味しくいただきました。
ウィングってチキンのことですが、コリアンウィングはカリフラワーを甘辛ソースでからめたもの。ソース濃いめ。
酒類はビール6ドル~、グラスワイン10ドル~、カクテル15ドル
予約:不可(2021年3月1日時点)
Emack & Bolio’s
アイスクリームとヨーグルト屋さん。アイスクリームは5ドル~
飲む
施設内でバーは「Oddwood」1か所だけですが、多くのアトラクションにバーが併設されています。飲むところには困りません。
Oddwood
エリア15のほぼ中央で存在感をはなつ高さ7m、5000枚の葉が茂るメープルツリーの下にあるバー
ツリーの葉には合計5万個のLEDライトを搭載。さまざまな色に葉を染めていきます。
値段はカクテル 13ドル~、ビール 9ドル
ダウンタウンで数多くのおしゃれバーを展開するCorner Bar Managementが運営
バーの隣にある「Sanctuary」でもOddwoodの酒を飲むことができます。
Sanctuaryは風に舞い上がるテントのような形のアート作品。中はテーブル席。
支柱には竹が使われ、庭のように緑が多く、テーブルはゆったり配置。バリのアーティストがつくる癒やしの空間でゆっくりしたくなるかも。
買う
オメガマート ギフトショップ
オメガマートのギフトショップ。展示会場の外にあるので、チケットがなくても利用できます。
オメガマートの一部商品とミャオウルフのオリジナル商品を扱う。
かわいいものからちょっとキモいものまであります。
Kappa Toys
カッパトイズはファッションショーにも店舗を持つ雑貨屋さん。
エリア15店ではおもにグリッターな雑貨を扱っています。
暗い店内で光る。日本の雑貨もありました。
Rocket Fizz
駄菓子屋的なお菓子と雑貨の店。
カラフルな店内は見てるだけでわくわく
おもしろ雑貨好きなら欲しくなるはず。
Wild Muse
エリア15のオリジナルアイテムを販売。Tシャツは25ドルくらい
ほかの取り扱いはエコフレンドリーな商品、手作りのアパレルやアクセサリー、小物など。
アパレルとアクセサリーは「ここでしか売っていない」的なものが多数ありました。
エリア15 インフォメーション
インフォメーション
- 時間:月-金・日 午前11時ー午後11時/金-土 午前11時ー午前1時
※金ー土の午後9時以降は18歳以上入場可
※開園時間は変更されることがあります。ウェブサイトで確認を - 入場:無料※(要チケット)※金・土の午後9時以降は有料
- アトラクション:ほぼ有料
- チケット入手・購入:エリア15ウェブサイト(https://area15.com/)から
アトラクションのチケットはアトラクション前のモニターでも購入可 - 無料wifi:有り ”A15-Guest”を選択
- 住所:3215 S Rancho Dr, Las Vegas, NV 89102
行き方
エリア15はフリーウェイ15号線のすぐ西、ファッションショーモールからおよそ2kmのところに位置。行くならクルマかタクシー、ライドシェアの利用を。
ファッションショーあたりから徒歩で行くのは、人気のないところを歩くことになるのでおすすめできません。
また、RTCバスのバス停も近くにはありません。
- 駐車場:無料 900台が駐車できるパーキングが敷地内にあり
- ライドシェア:問題なく呼ぶことができます。帰りの乗り場は正面玄関を出て右側
- タクシー:タクシーは待機していません。帰りはライドシェアを利用して