マンダレイベイホテルから南に1キロちょい。ストリップ地区南側の入り口にたち、半世紀以上にわたりずっと「素晴らしいラスベガスへようこそ!」と、ベガスを訪れる人々を歓迎してくれる『Welcome to Fabulous Las Vegas』サイン。
レトロかわいい看板は、ラスベガスに来たことがなくても目にしたことはあるはず。
ラスベガスにランドマークはたくさんありますが、記念写真ポイントとしてもっとも人気が高いのが『ラスベガスサイン』。
ベガスに来たからにはここに行こう!写真を撮ろう!
ラスベガスサインで写真を撮るには
サインは高さ7.5メートル。意外とでかい?
敷地にはラスベガスサインしかありません。写真を撮ったらアクティビティは特に無しです。
写真を撮るための列は基本長い
サインに行けばナイスな位置ですぐに写真が撮れる、というわけではありません。写真撮影をするための列ができ、順番がくるのを並んで待っています。
この列は基本的に長く、クチコミサイトには30分くらい待ったという書き込みも。
そして午前10時ごろにはすでに列ができているようです。もちろん季節や平日か週末かにより違うと思いますが。
ただしこれはサインの正面から撮りたい場合の話。
正面からのアングルにこだわらなければサイドから撮影を。サイドなら列に並ぶ必要はありません。
サインのひし形の周りにはライトがついていて、暗くなると黄色のライトがサインを囲みます。
でも、ライトの色が変わることも。サインを管理するクラーク郡(ラスベガス市と周辺地域を含む行政単位)が協賛するイベント等がおこなわれるときは、そのイベントを象徴する色に変わります。
3月17日のセントパトリックデーではライトだけでなくサインサインそのものが緑に
撮影してくれる人がいる
数年前から写真を撮ってくれる人がいることがあります。
列の先頭に立ちみんなのカメラやスマホを預かり、ポーズを指示しながら数枚撮影。
このような人が何人いるのか、毎日いるのかわかりませんが、訪れた日にいたのは写真のバックパックを背負った男性。
彼のそばにある箱に書かれているプロフィールによると
名前はディーンさん。フォトグラファー。「素晴らしい写真を撮るため、自分の時間とスキルを提供します。寄付は必要ありません。撮影は無料。」
と書いてあるものの、撮影後はチップをあげるべき?いくらくらい?と悩むかと。チップを渡してない人もいるし。
やはり気持ちよく撮影してもらったらチップをあげてください。カメラを返してもらうとき、2~3ドルでいいかと思います。
しかし、クラーク郡は、「指定のフォトグラファーはいない、誰でも写真を撮ることができる」と注意を促しています。
裏側はサイン独り占め
サインの裏側、ラスベガスから帰る人を見送る『DRIVE CAREFULLY Come Back soon』と書かれている方は人がほとんどいません。
こちらならサインを独り占めできます。
もうひとつのラスベガスサイン ハーレーダビッドソンは向かい側
「LAS VEGAS」のディスプレイがSNSで人気のハーレーダビッドソンの店が看板の向かい、北行き車線側にあります。
ぜひここでも写真を!
ラスベガスサインの歴史を振り返る
サイン誕生
『ラスベガスサイン』ができたのは1959年。
ラスベガス市境からおよそ6.5キロ南、ハイウェイ91号線(ラスベガスブルバード)の中央分離帯に設置されました。
ロサンゼルスとを結ぶフリーウェイ15号線はまだ開通してなく、91号線だけがL.A.からの道路という時代。
そこに看板を売りたいウェスタンネオン社が、街の入り口に訪問客を歓迎する看板を建てたいと思っていたカジノオーナー側に接近し、両者の思惑が一致。
ラスベガスを発展させるため、クラーク郡も4,000ドルを出資することに同意し、サインの設置に至りました。
Happy 113th Birthday to the @CityOfLasVegas! We are proud to work here and to call Las Vegas home. Let’s all celebrate today! pic.twitter.com/d5ztqTLot4
— NevadaStateMuseumLV (@nsmlv) 2018年5月15日
サインは1960年代はじめ、ウェスタンネオン社がYESCO社に売却。現在もYESCO社が所有し、クラーク郡に貸し出しています。
サインをデザインしたのは
ウェスタンネオン社でデザイナーをしていたベティー・ウイリスさん(1923-2015 下の写真は1998年撮影)がデザイン。
当時流行していた「グーギー」というスタイルを取り入れています。
ロサンゼルスでデザインを学んだウイリスさん、影響を受けたというディズニーのアニメの星をサインに加え、また、『WELCOME』を囲む7つのサークルはシルバーの1ドル硬貨を表しているそう。
#TBT: #BettyWillis at the @LasVegasSign on May 13, 1998. More photos: http://t.co/45UBP0kLXa pic.twitter.com/5Wjr0Mh31j
— KTNV Action News (@KTNV) 2015年4月23日
ウイリスさんは著作権を放棄し、YESCO社も何ら制限を加えなかったため、お土産グッズからクルマのナンバープレートまでさまざまな商品に『ウェルカム・トゥ・ラスベガス』が拡散。
最近ではレゴブロックが発売したレゴ (LEGO) アーキテクチャー ラスベガス 21047にも、ラスベガスのシンボルのひとつとして採用されています。
サイトの整備がすすむ
1993年
デザインが時代遅れになったという理由で撤去の危機に。
今までのものに代わる新しいサインをつくろうという計画が持ち上がるも、多くの人々の反対にあい、この計画は無かったことに。
そしてサインが設置され50年が経とうとした頃、ようやく敷地の整備がはじまります。
2008年
駐車場を整備。それまではクルマで来ると敷地内や中央分離帯に違法駐車していました。
2009年
国家歴史登録財に指定される
2014年
ソーラーパネルを敷地に設置。サインで使用するのに十分な電力を供給しています。
2015年
サイン前に待望のRTCのバス停、そしてバス停から敷地へ渡る横断歩道ができる。
バスでのアクセスが今までより格段に簡単になったことで、さらに多くの旅行者が訪れるように。
2018年
現在でもラスベガスのシンボルとして写真がSNSで拡散され続け、記念写真を撮る人の列はますます長くなっています。
ソース:National Register of Historic Places Registration Form
当時と今、マイナーチェンジも
上の看板設置当時の写真では、『WELCOME TO Fabulous LAS VEGAS NEVADA』はストライプ地に書かれてます。現在は無地。
下地が変更された正式な記録ありませんが、ラスベガス・レビュージャーナル紙によると、1978年に撮られた写真にはすでにストライプが無いそう。
また、1998年までにYESCO社のロゴが『NEVADA』の下に入りました。
場所・行きかた
入場料、時間
入場:無料 時間:24時間、無休。
場所
ラスベガスサインがあるのはストリップ地区の南側入り口、マンダレイベイホテルから南に1キロ少々のところ。
ラスベガスブルバードの中央分離帯にたっています。
行き方
Uberやタクシーはもちろん、サイン前にバス停があるのでRTCバスで行くことができます。
頑張ればマンダレイベイくらいからなら徒歩でも。
サインを訪れるツアーもあります。
Uber(ウーバー)
街から近いため問題なく配車を依頼することができます。
Uberについて
2010年にサンフランシシコでサービスを開始し現在63カ国で事業を展開。日本では2014年からサービスをスタートし、現在では東京、大阪、名古屋をはじめ10地域で利用することができます。
Uberは降りる場所や支払いをアプリで完結できるため、英語が不安でも利用しやすいのでは?乗車前におおよその料金がわかるところも便利。
Uber登録 ➡ Uberライドサービス
タクシー
ラスベガスサインにはタクシー乗り場はありません。タクシーで来てタクシーで帰るなら、写真撮影のあいだ待ってもらって。
RTCバス
SDXは1階建て2両連結のバス
SDXバスにのりマンダレイベイの次のバス停「Welcome to LV Sign」下車。
なお、SDXは午前0時から午前9時まで運行しません。この間はDUCEでサインに行くことができます。
運賃は2時間有効券が6ドル、24時間有効券が8ドル
レンタカー
サインの敷地に無料駐車場あり。駐車スペースは31台+障がい者等専用2台。
南行きレーンの中央分離帯側の車線からパーキングへ。すごく駐車場が混雑しているときはパーキングに入るレーンが渋滞することも。
観光バス
ストリップ地区やダウンタウンを走る、オープントップの乗り降り自由な観光バス「Big Bus」もサインで停車。
1日有効券49ドル・2日有効券59ドル ➡ 詳細・予約
ツアー
サインに立ち寄るツアーが催行されています。
市内観光
サインで写真撮影後、ラスベガスブルバードとダウンタウンを車窓観光。アウトレット・ノースで解散することもできます。
ツアー代金43ドル ➡ ツアー詳細・予約
ラスベガスサインとセブンマジックマウンテン
サイン、ハーレーダビッドソン、セブンマジックマウンテンというSNS映え鉄板ポイントを一気に訪問
ツアー代金60ドル ➡ ツアー詳細・予約
夜景ツアー
いくつかの会社が催行していて、バスでさくっと回るナイトツアー、ダウンタウンでは少し歩きフォトジェニックな写真を撮ることにこだわったインスタ映えフォトツアーなども。
ツアー代金は69ドル~85ドル