2019年も暮れようとしています。
今年はラスベガスで何が起きた?2019年の出来事を振り返ってみました。
上の写真はベラージオ植物園の春の展示に出現した高さ10mの大阪城
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雨が多い一年。10年ぶりの雪も
今年は雨がよく降りました。
2月にはマッカラン国際空港で10年ぶりに雪を観測。
Las Vegas official snowfall for Feb 20th is 0.5 inches. This breaks a daily snowfall record for this date
It is also the second latest date (winter season) where a half inch or more of snowfall was recorded. Record latest was 0.6″ on Feb 25th, 1987#vegasweather #VegasSnow pic.twitter.com/EAFJLC6vYJ
— NWS Las Vegas (@NWSVegas) 2019年2月21日
降雨量は5月9日時点ですでに平均年間降雨量(107ミリ)を上回り、12月26日までの年間降雨量は173ミリに。これは観測をはじめてから9番目の記録だそう。
この雨の多さが夏にバッタを爆発的に呼び込むことになるとは、誰も想像できませんでした。
7月下旬から大量のバッタを目撃したとの情報がSNSを駆け巡り。。。
This is… interesting 😨 pic.twitter.com/jbjD237gx7
— Las Vegas Locally 🌴 (@LasVegasLocally) July 26, 2019
ホテルは一部を消灯するなどしてバッタ対策をとり、8月上旬には姿を見ることはほぼ無くなりました。
ホテル売却・ブランド再編
2019年はホテル売却・ブランド再編の嵐が吹き荒れました。
6月、エルドラドリゾーツがシーザーズ・エンターテインメントを買収することを発表。
リオホテルは、ニューヨークの不動産会社に売却されました。ただし2年間は今までどおりシーザーズが運営するということです。
一方、MGMリゾーツインターナショナルは、ベラージオホテルとサーカスサーカスホテルを売却。
ベラージオは売却した投資会社から年間2億45000万ドルで借り、そのままMGMリゾーツが運営。
TIホテルのオーナー、フィル・ラフィン氏が買収したサーカスサーカスは、すでにMGM傘下から離れています。
フーターズホテルはインドに拠点を置き急成長中の「オヨホテル」へ売却。ホテル名も「オヨ」に。
また、ストラトスフィアホテルが「ストラト」に、SLSホテルは創業時の「サハラ」にホテル名を変更しています。
パリスホテルのエッフェル塔がキラキラに輝くライトショーが、2月27日からはじまりました。
ショーは毎日日没から午前0時まで30分ごと。5分間
目の前のベラージオホテルの噴水ショーと時間がかぶっているので、ベラージオのホテル建物側からなら両方同時に見ることができます。
エンターテイメント
ナイトクラブ「カオス」わずか7ヶ月で閉鎖
派手すぎる花火とともに4月にオープンしたパームスホテルのナイトクラブ「カオス」が、それからわずか7ヶ月後の11月、突然閉鎖されました。
ホテルが儲かってないのに、ナイトクラブ運営はコストがかかりすぎるということが原因。
高額なギャラで契約したレジデントDJにはマシュメロウやカーディ・Bなどが名を連ね、その中のひとり、カスケードは契約違反だとしてパームスを提訴。
また、カオスの従業員も労働法に反するとしてホテルを訴えています。
ウィンのナイトクラブ「イントリギュー」も6月に閉鎖。
ベラージオのラウンジ「ハイド・ベラージオ」は7月に閉鎖されましたが、2019年末に「メイフェア」としてオープンします。
セリーヌ・ディオンがラスベガスに別れを告げる
2011年に開始したセリーヌ・ディオンのレジデンシー公演が6月8日、千秋楽を迎えました。
Celine Dion ends historic Las Vegas residency run with heartfelt, hit-laden farewell https://t.co/OMagWPkcv6 pic.twitter.com/VdAC96nNIu
— billboard (@billboard) June 9, 2019
セリーヌはこの前、2003年から2007年まで同劇場でレジデンシー公演をおこなっており、両公演あわせて1141公演、450万人を動員しました。
夏にはセリーヌのために改装したコロシアム劇場を再び改装。
ステージに近いエリアがスタンディングにも対応できるようになったほか、音響や照明、LEDのビデオスクリーンもアップグレードしました。
フリーモントストリートの映像ショーがアップグレード
フリーモントストリートの映像ショーを映すアーケードが改良工事を終え、今までよりずっと綺麗な映像を楽しむことができるようになりました。
32億円を費やしLEDライトおよそ4900万個を設置。明度が7倍、解像度が4倍になり様々な表現が可能に。
Okay, I see you, @FSELV!
How cool is this new, VivaVision screen?! This is just a tease of what you’ll get on New Year’s Eve! @8NewsNow #8NN pic.twitter.com/y3100eQTUE
— Sasha Loftis (@SashaLoftis) December 20, 2019
映像ショーはダンスミュージック寄りになっていて、今年新たにチェーンスモーカーズとスティーブ・アオキの楽曲が追加されています。
エリア51に侵入する関連イベント開催
ラスベガスから北へ200km、謎の空軍基地として名高いエリア51近郊で、数万人が来場すると予想されたイベントが9月に開催されました。
もともとは”エリア51を襲撃しエイリアンを探す”というイベント「ストームエリア51」を大学生がFacebookにポスト。
これが想像を絶するほどバズり、本当に基地に侵入しようとする人たちの関心を他に向けるため、基地近くの街で関連イベントをおこなうことに。
最初に企画した本人はポストを削除したものの、エリア51に侵入したい人々が同様のストームイベントを企画。
決行日の9月20日午前3時にエリア51ゲート前に100人が集合。しかし基地内には侵入ぜず、ゲート前にいる警官や軍のセキュリティーと記念撮影するなど、和気あいあいな雰囲気だったようです。
関連イベントは、ラスベガスでおこなわれたものには9000人が入場予約。
基地近郊の街は「人が集まりすぎたらどうしよう」と戦々恐々でしたが、杞憂に終わりました。
それでも、エリア51最寄りの街レイチェルで開催されたイベントにはピーク時に3000人が来場。主催者は来年も何らかのイベントを催したいと話しています。
一方、レイチェル手前の街でひらかれたものは集客が思うようにできず、2日間開催のうち2日めはキャンセルされました。
19世紀後半の西部の街を再現した「ボニースプリングスランチ」は、3月17日をもって閉鎖しました。
ミニ動物園や宿泊施設を併設したレジャー施設は、ラスベガス市民に愛され、54000人以上が閉鎖に反対する署名をしました。
跡地には宿泊施設やイベント施設、高級住宅がつくられる予定。
ボニースプリングスにはジャニーズJr.が写真撮影等でたびたび訪れていました。
スポーツ
アイスホッケーNHLのベガスゴールデンナイツは2年連続でプレーオフに進出。
第1回戦、対サンノゼシャークスは最終戦までもつれましたが、審判の誤審があり2回戦に進むことはできませんでした。
ラスベガス51から名称を変えた野球のトリプルA「アビエーターズ」は、レッドロックキャニオンの近くに建設した新本拠地「ラスベガスボールパーク」に移転。
新球場はソールドアウトが続くほど人気に。ただしフードとドリンクはホテル街なみの価格です。
サッカー2部USL所属の「ラスベガスライツFC」はメジャーリーグがチーム数を拡張することを受け、メジャー入りを目指しました。最後の1枠を狙いましたが、希望はかなわず。
しかし、ラスべガスはあきらめていません。これからもメジャー入りを目指していくそうです。
日本関連ニュース
羽田空港のアメリカ路線増枠を受け、アメリカン航空がラスベガスー羽田の直行便を申請。就航に向けラスベガス観光局とマッカラン国際空港のサポートを受けたものの、残念な結果に。
でも、2019年もラスベガスで日本は活躍しました!
エンターテイメント
3月、ハウス・オブ・ブルースにおいてワンオクが2年ぶりにベガスでライブを開催。同じ会場で9月にはベイビーメタルもライブをひらいています。
また、ガールズバンドCHAIは、ブルックリンボウルでおこなわれたザ・ドラムスのコンサートのオープニングアクトをつとめました。
スポーツ
毎年7月におこなわれるルーキーが集うNBAサマーリーグが、今年も5日からはじまり、ウィザーズに入団した八村塁、グリズリーズの渡邊雄太、マーベリックスとして馬場雄大、ペリカンズとして比江島慎の4選手が出場。
例年より多くの日本人が観戦し声援をおくりました。
比江島が出場した5日のペリカンズの試合中、有感地震が発生。試合は中断し、そのまま中止に。
この地震の震源地はラスベガスから200km以上離れたところで、地震の規模はマグネチュード6.9。前日にも同じ場所でマグネチュード6.4の地震が起き、ラスベガスでも揺れを感じました。
毎年恒例のゴルフPGAツアーが今年も10月3日からおこなわれ、松山英樹と小平智が出場。松山は16位、小平は予選落ちでした。
ラスベガスではかなりまれなフィギアスケートの国際大会が10月に開催。
グランプリシリーズ第1戦スケートアメリカに坂本花織、樋口新葉、山下真瑚、友野一希、島田高志郎の5選手がエントリー。坂本さんが4位、友野さんが5位という結果に。
優勝したのは女子がロシアのシェルバコワ、男子がアメリカのネイサン・チェン。シェルバコワは衣装早変わりで会場を沸かせました。
ベラージオホテル
オリックスと共同で大阪のカジノを含む統合型リゾート(IR)参入をもくろむMGMリゾーツインターナショナルは、2019年も日本推しでした。
ベラージオの植物園は5年連続で春の展示は「日本の春」がテーマ。特に今年は大阪城が存在感をはなっていました。
ベラージオの美術館では2018年11月から草間彌生展、その後は大西康明展、そして現在は縄文時代から現代に至るまでの日本美術展「物質から存在へ」を開催中。
この展覧会は2部構成で1年にわたりひらかれる予定です。
大阪のIR事業者は2020年6月ごろ決定予定とか。
また、IR誘致を表明している横浜には、ラスベガスからベネチアンを運営するラスベガスサンズ、ウィンを運営するウィンリゾーツの2者が参入を目指しています。
IRを建設する場所が決定するのは、あと2~3年後?のもよう
くら寿司とペッパーランチがオープン
回転寿司の「くら寿司(Revolving Sushi Bar KURA Las Vegas)」が7月、チャイナタウンにオープンしました。
日本の全国チェーン店がラスベガスに店舗をオープンさせるのは「牛角」以来2店め。
くら寿司と同じモールに12月、ペッパーランチも店を開けています。