北ストリップ地区、サーカスサーカスホテルの南隣に2021年6月24日、「Resorts World Las Vegas(リゾートワールドラスベガス)」がオープンしました。
ホテル建設が発表されたのが2013年。その後しばらく放置され、建設を開始したのが2015年。何度も開業時期を延期し、その間ウィンリゾーツに外観が似すぎていると訴えられたりしましたが、ようやく開業にいたりました。総工費43億ドル。
ストリップ地区において建物から建設したホテルが開業するのは、2010年12月にオープンしたコスモポリタンホテル以来、実に10年半ぶり。
リゾートワールドラスベガスについて
はじめにリゾートワールドホテルについて知っておきたいこと。
巨大すぎる
とにかく巨大。敷地面積は88エーカーあり、アメリカのホテルとしては最大級の広さだそう。
ホテルの中だけでも、ななめ東に建つウィンホテルとアンコールホテルをあわせたより広いのでは?
模型の1は大通り側玄関:ラスベガスブルバードの歩道沿いに位置。
2は南玄関:カジノ、シアターに近く、タクシー乗り場がありライドシェアピックアップからいちばん近い玄関
ホテル内施設マップ
ホテルは広大すぎてどこに何があるのか把握しにくいかも。施設マップがリゾートワールドのウェブサイト(www.rwlasvegas.com/map)に掲載されています。あれば便利。
大通り側玄関からショッピングモールを経由しカジノまで。歩いても歩いてもカジノになかなか着かない! オープン当日撮影
ラスベガス初!デジタルログイン&キャッシュレスカジノ
もうカジノで遊ぶために会員カードや多額の現金を持ち歩く必要はありません。
アプリ上の会員カードでスロットマシンやテーブルゲームにログインしたり、デジタルウォレットに入金した資金を使いゲームをすることができます。
アメリカのソーシャルセキュリティナンバーを持っていれば、銀行口座やカード、PayPalアカウントからデジタルウォレットに入金することも。
もちろん今までどおり物理的な会員カードを使ったり、現金で遊ぶことも選択できます。
※チケットをATMで換金する際、コインは換金できませんでした。キャッシャーならできるはず。
もう電源を探さないで!ゲームしながら、お酒を飲みながらスマホの充電ができる
カジノ
ほとんどのスロットマシンとテーブルゲームでスマホの充電ができます。
スロットマシンはワイヤレス充電(写真)ができるものと、USBポートを搭載したものもあり。
テーブルゲームはテーブルの下にUSBポートがついています。
バー
一部だけかもしれませんがバーでもスマホの充電が可能。
フードコートの隠れバー「Here Kitty Kitty Vice Den」ではバーカウンター下にUSBポートが搭載。充電できるまでゆっくりお酒を楽しんで。
ミーティング&コンベンションルーム
2階と3階にわたるミーティング&コンベンションルーム。ロビーのキャビネットでも充電できます。
レンタルモバイル充電器
ホテル数か所にレンタルモバイル充電器「chargeFUZE」のキオスクが設置されています。
利用料金は30分2ドル
利用方法:はじめにchargeFUZEのアプリを落とし(日本のアカウントで利用可)必要事項を入力→キオスクでQRコードをスキャンし利用開始→どのキオスクでも返却可
アプリダウンロード・使用方法はウェブサイト(www.chargefuze.com/)で
客室はヒルトン系3ブランドが入居
客室はヒルトンと提携。ヒルトンの3つのブランドーーヒルトン、コンラッド、クロックフォード・LXRーーが入居し、ブランドごとに専用の玄関、ロビーを持ちます。
リゾートワールドが運営する客室はありません。
コンラッドホテルロビーに2021年8月下旬、三つ子のaiboがきました。
エルビス、シナトラ、スターダストというとってもラスベガスぽい名前がついています。
aiboに会ったら頭や背中をなでてあげてねー
インテリア
なんだか中国風
リゾートワールドを所有するゲンティングループはマレーシアが拠点。創業者は中国系。
なのでホテルはなんとなく中華風。ホテル外壁に中国では「おめでたい色」とされる赤が使われていたりします。
ちなみに、建設発表当時はホテルでパンダを飼うとか万里の長城をつくるとしていましたが、いつの間にかなかったことに。
歴史を伝える
スターダストホテル
リゾートワールド建設地は、2007年に爆破解体された「スターダストホテル」の跡地。
1958年からラスベガスの変遷を見てきたカジノホテルのネオンを題材にした絵が、シアター近くに展示されています。
エルビス・プレスリー
南玄関とヒルトンのロビーに突然すぎるエルビス・プレスリー。なぜならラスベガスのヒルトンといえばエルビス・プレスリーだから。
現在はウェストゲートになったホテルは所有者がたびたび変わっていて、2012年までラスベガスヒルトン、その前はインターナショナルホテルでした。
プレスリーはインターナショナル時代からヒルトン時代にかけ、600回以上のレジデンシー公演を開催。全公演ソールドアウトだったとか。
ヒルトンの場所は変わっても、プレスリー伝説は脈々と受け継がれていくでしょう。
デジタルディスプレーも大きい
ホテル外壁
ストリップ南端に位置するアレジアントスタジアムあたりからでもよく見える、ウエストタワーのLEDスクリーン。
広さ9300平方メートル、ビルにつくられたLEDスクリーンとしては世界最大級の広さだそう。
イーストタワー側面、ラスベガスブルバード側にも縦長LEDスクリーンがあり、こちらは1770平方メートル。
球体ディスプレー
ショッピングモールに出現した球体は直径15メートル。スクリーンの広さ560平方メートル、2000万ピクセル。
球体には動画や広告を投影。動画は何種類かあり、1分未満で次々に変わります。
巨大顔文字動画はこちらから
映像ショー「GLOW」
また毎時ちょうどからは球体スクリーンとホテル外壁のスクリーンで映像ショー(↑動画)を上映。ショーは10種類、毎日正午から午前1時まで。
無料WiFi
WiFiが無料で利用可。
最近はどこも名前やメールアドレスは必要ないのに、リゾートワールドはクラシックな方法でログイン。
- ネットワークから「.ResortsWorldLasVegas」を選択→
- 宿泊客は「I Have a Room!」(写真↑1緑○)、宿泊客以外は「Just Visiting!」(青○)を選択→
- 「Just Visiting!」(写真2)を選んだら、「氏名」「メールアドレス」を入力、「確認」にチェックを入れ「登録」をタップしログイン完了。
パスワードが発行されますが使う場面はないような?登録したメールアドレスに「使用準備ができました」というメールがきます。
ベガスループ
「Vegas Loop(ベガスループ)」とは地下トンネルを走る交通システムのこと。ラスベガスコンベンションセンターとホテルを結びます。
トイレ近くに水飲みが設置されています。持ってきたボトルに水を汲むことも。
ラスベガスのホテルで水飲み場ってあまり見ない気がします。
ショップ
ショップは基本ハイエンドより。ショッピングモールとヒルトンのロビー付近を中心に、20店舗が出店しています。
ショッピングモール The District
大通り側玄関(模型の1)から入るとがらーんとした空間。その先、3階建て吹き抜けの通路がショッピングモール「The District」。
1階と2階東側にショップとファインダイニングが入り、2階西側と3階はミーティングルームとなっています。
注目のショップ
Fred Segal
ロサンゼルスから有名セレクトショップ「フレッドシーガル」が進出。
場所はショッピングモール1階
RW Store
ギフトショップ。スナックやドリンク、日用品のほかリゾートワールドのロゴ入りアイテムも。ショッピングモール1階。
ヒルトンロビー付近
ヒルトンのロビー近くには小さめな店舗4店が入居。
Nectar Bath Treats
ハンドメイドのバスグッズ屋さん。小ぶりでかわいいソープはおみやげに良さそう。
Sugarfina
小ぶりなキャンデー屋さん。ここの商品はエレファントクローゼット(ショッピングモール2階)でも一部購入できます。
レストラン
レストランは充実。アジア料理を中心とした広大なフードホール、ファインダイニング、カジュアルレストラン、バー、ラウンジなどの飲食店の数はおよそ40。
ホテルはフードデリバリーサービス「Grubhub」と提携。宿泊客は「On The Fiy at resorts World powered by Grubhub」を使い、部屋に料理を届けてもらうことができます。ホテル内すべてのレストランが対象。
フードホール Famous Foods Street Eats
フードホール「Famous Foods Street Eats」は、アジアのナイトマーケットをイメージした広大なフードコート。アジア系料理を中心に15店以上が出店。
ここもキャッシュレス化していて、ほとんどの店は支払いがカード、または部屋付けのみ。
フードコート以外のレストラン
ファインダイニングはアジア、ヨーロッパ系料理を中心に11店。カジュアルレストランはファストフード、スポーツバーなど8店。現金払いもできます。
カジュアルレストラン
Randy’s Donuts / Sun’s Out Buns Out
ロサンゼルスの有名ドーナツ店「Randy’s Donuts」と卵料理店「Sun’s Out Buns Out」が同居しています。
Randy’s Donutsは24時間営業。
Sun’s Out Buns Outはケージフリーの卵を使用する卵料理店。
アボカドトーストはサワードウブレッドの上にアボカド、チェリートマト、とろとろ卵。とろとろ卵を見るだけで幸せを感じる!
場所:カジノフロア
Aubi & Ramsa
アルコール入りのアイスクリーム屋さん。利用できるのは21歳以上。
スモールサイズ(写真)は2人で食べてちょうどいいくらい。アイスクリームが強くて酒はあまり感じませんでした。
どんどん食べてしまうので、いろいろ危険です。
場所:Zoukナイトクラブ近く
Lady M
ニューヨーク発のケーキ専門店。ミルクレープが有名なようです。
場所:球体の横
ファインダイニング
Wally’s Wine & spirits
ビバリーヒルズとサンタモニカに店を構えるワインバー&レストラン。
店内のテーブルを選べば広いワインセラーの中で食事ができます。グラスワインは種類が少ないといううわさ。
場所:ショッピングモール1階
エンタメ
シアター
2021年12月1日にオープンしたResorts World Theatreは5000席。
キャリー・アンダーウッド、ルーク・ブライアンがレジデンシー公演をおこないます。
ナイトクラブ・ディクラブ
シンガポールの人気ナイトクラブ「Zouk Nightclub」、ディクラブは「Ayu Dayclub」が進出。
レジデントDJはティエストとZEDD。
Zoukは狭めなクラブ。スターJDが出演するときは客が入りきれないため、ナイトクラブに隣接するAyuも使用します。
ZoukのバーカウンターにUSBポートがついていました。もう動画を撮りすぎても充電ができるから安心!
カジノ
ゲームの数はスロットマシン1400台、テーブルゲーム117台、ポーカールームにテーブル30台。
クロックフォードに泊まってなくても利用できると思われる「クロックフォードカジノ&ラウンジ」は、たぶんハイリミット的な位置づけ。
スポーツブックは南玄関(模型2)横に位置。「Dawg House Saloon & Sportsbook」というスポーツバーの中からアクセスして。
キャッシュレスカジノはじめかた
- カジノ会員カード「GENTING Rewards」に入会し、アプリ「Resorts World Las Vegas」(日本のアカウントでも利用可)をダウンロード。
- 次にデジタルゲーミングウォレット「GamingPlay Account」(写真↑青○)に入金。
入金方法は2通り
●NEO Kioskまたはプレーヤーサービスデスクで現金を入金する
●アメリカのソーシャルセキュリティナンバーを持っているなら、PLAY+Account(緑○)が利用できます。銀行口座、カード、PayPalアカウントなどからPLAY+に入金し、GamingPlayにロードする。
キャッシュレスでスロットする
- スロットマシンにログイン
- アプリの「My Cashless Accounts」(青と緑○の上)→
- 「Transfer Funds to Slot」→
- GamingPlayからスロットに資金を移行
スロットマシンでアプリを使ったログインを試してみました。
- スロットマシンのモニターのところ「SYNKConnect」をタップし、モニターにQRコードを表示させる
- アプリの「Accout」から「Cardless Activities」をタップ→
- 次ページのいちばん上「Scanning QR Code」を選択→
- 次ページの「Open Camera」からカメラを立ち上げ、モニターのQRコードをスキャン
- モニターに自分の名前とポイント数が表示されればログイン成功
終了するとき
現金を使い先にキャッシュアウトしたので、モニター右下に現れたサインアウトマーク(□→ こういうやつ)からサインアウトしました。
お金が残っているときは、Cardless Activities→次ページ上から2番め「Disconnect」を選択して、残金をGamingPlay Accountに戻すことができます。
ただ、GamingPlayを使っていないとき、残金を入れることができるかどうかは不明。
宿泊
客室数はおよそ3500。うちわけは
- ヒルトン Las Vegas Hilton at Resorts World 1774室
- コンラッド Conrad Las Vegas at Resorts World 1496室
- クロックフォード・LXR Crockfords Las Vegas, LXR Hotels & Resorts 236室
リゾートフィーはどのブランドでも1日あたり45ドル
予約はヒルトンホテルウェブサイト、またはリゾートワールドウェブサイト
日本語での予約はホテルズドットコム、エクスペディア、Trip.comなどで
行き方
ホテルの場所はサーカスサーカスホテルの南隣り、ウィンホテルの斜め西。
RTCバス
DUCEで行くことができます。
※特急バスSDXは廃止されました
タクシー・ライドシェア(ウーバー、リフト)
タクシー
タクシーを利用できる玄関は南玄関と各ホテル専用玄関。
大通り側玄関は歩道にしか面してないため、タクシー乗り場はありません。
ライドシェア
ライドシェア乗り場は南玄関を出て右に進み、サインに従い2分くらい歩いたところ。
Vegas Loop(ベガスループ)
ラスベガスコンベンションセンターの3つのホールを結ぶ地下トンネルを走る交通システムが、リゾートワールドまで延伸。コンベンションセンターに行くのに便利になりました。
乗り場は球体ディスプレー近くのエスカレーターから下がったところ。
詳細はベガスループから
ラスベガスコンベンションセンターはリゾートワールドの向かい側に位置。といってもいちばん近いウエストホールまででも1.5キロ以上離れています。
セルフパーキング
パーキングは2か所。サーカスサーカスの南にホテルパーキング、サミー・デイビスJr.通り沿いにセルフパーキングがあります。
ホテルパーキング
宿泊客用セルフパーキングのようですが、宿泊客でなくても駐車できます。
大通りをウィンの方から来るならマーキー手前の信号を左折し、各ホテルの玄関を過ぎたところがパーキング。
ホテル内はシアターの近くにパーキング行きのエレベーターがあります。
セルフパーキング
ホテルの南端、サミー・デイビスJr.通り沿いに位置するパーキング。
南から来たら消防署を過ぎた次の信号(Go Tong Way)を右折し、すぐの建物を右折。
このパーキングからホテル南玄関まで外を3分くらい歩きます。遠い!
アドレス
住所:3000 South Las Vegas Boulevard, Las Vegas, Nevada 89109