発売から60年を経てもなお世界中で愛されるバービー人形の展覧会「Barbie: A Cultural Icon Exhibition」が、ショップス・アット・クリスタルズにて開催中。
2022年12月31日まで。
着せかえ人形の枠を飛び出し時代とともに進むバービー。この展覧会で初代から現在にいたるまでの歩みを振り返ってみて。
展覧会について
展覧会では1959年に発売された初代から現在のものまで250体あまりの人形、400点におよぶ関連商品・資料を見ることができます。
展示は年代ごと、カルチャーごとに。当時のファッションも見ものです。
バービーのはじまり
バービーの歴史は1959年3月9日、ニューヨークでおこなわれたトイフェアに出品されたことからはじまります。
ほかの人形とは違いすぎる大人のような容姿に、バイヤーたちは成功を疑ったそう。しかしバービーは世界中に嵐をおこしました。
ダイバーシティへ
スーパーモデル以上の体型を持つブロンドヘアの白人として誕生したバービー。しかし今日では体型9種類、肌の色35種類、ヘアスタイル94種類と人種もスタイルも髪型も多様化。
意外にも早い時期から白人ではない人形が登場しています。黒人のクリスティーがバービーの友人として発売されたのは1968年。
1980年になると白人以外に初めて「バービー」の名前をつけました。
2022年にはトランスジェンダーや補聴器をつけたバービーも発売されたそうです。
ファッションアイコン
発売当初からファッショニスタのバービー、いつの時代もトレンドに敏感です。
時には有名デザイナーの特別なコレクションに身を包むことも。
はじめてのデザイナーコラボは1985年、アメリカのオスカー・デ・ラ・レンタと。
今までに75人あまりのデザイナー/クリエーターとコラボしたとか。
シェールなどの舞台衣装をデザインするボブ・マッキーは1990年からコレクションドールを制作。現在までに50体以上を発表しました。
働くバービー
バービーは女の子が夢みる仕事に果敢に挑むチャレンジャーという顔もあわせ持ちます。マクドナルドの店員から大統領候補まで、今までについた職業は200以上とか。
宇宙飛行士として活躍したことも。バービーが宇宙に行ったのは1965年、人類が月に着陸する4年前のことです。
1980年代はロックスター。ツアーもしました。
手前のオープンカーは実物大でつくられ、この展覧会の写真スポットに。
近年は大統領を目指しています。1992年の大統領選挙に初出馬。今までに6回選挙に出ましたが残念ながら当選はしていません。
バービーのキャリアは女性の職業の変遷としてみるのも興味深い。
発売当時から「何にだってなれる」というメッセージを発信してきたバービー。
最近は”ドリーム・ギャップ・プロジェクト”や”ロールモデル”プロジェクトをたちあげ、女の子の夢と可能性を応援しています。
写真スポット
会場には写真スポットがいくつかあります。バービーになりきって写真を撮ろう!
会場の向かい側にバービー人形の箱が用意されています。箱に入ればリアルバービー人形になれるかも。
人形の箱は会場内にもあり。
インフォメーション
マーチャンダイズ
会場ロビーはビンテージものから新しいものまでバービーで埋め尽くされています。値段が表示されてるので購入できるのかもしれません。
Tシャツとキャップもあります。
インフォメーション
Barbie: A Cultural Icon Exhibition
- 期間:~2022年12月31日
- 会場:ショップス・アット・クリスタルズ2階 ティファニーの隣
クリスタルズはアリアホテルと同じ敷地内 - 料金:大人 44.95ドル/3歳-12歳 29.95ドル 購入は会場またはTicketKiteで。
- ディスカウントチケット:35ドル 購入はVegas.comから
アンディ・ウォーホルが描いたバービー
ウォーホルは1986年、彼のミューズでありバービーコレクターでもあったビリーボーイ*のために、バービーのポートレート「Barbie, Portrait of BillyBoy*」を描きました。
明るい青い目とブロンドヘアはビリーボーイ*にインスパイアされたそうです。
展示されてる作品は後日制作された「Barbie」。同じ絵ですが背景がブルーから赤に変わっています。