ラスベガスに地下トンネルを通る交通システム「Vegas Loop(ベガスループ)」が誕生しました。
イーロン・マスク氏がつくった新交通システムは、LVCCラスベガス・コンベンションセンター地下にトンネルを建設し、展示ホール間を結ぶシャトルサービスとして利用されています。
将来はダウンタウンまで拡大し、ダウンタウンと空港を8分で結ぶようになるとか。
一度は乗ってみたいところですが、2025年1月時点でループの運行はコンベンション開催時のみ。
コンベンションセンター内ループの利用はコンベンション参加者と関係者に限られています。乗車時には、バッジなど展示会に参加していることを証明するものの提示が求められます。
ベガスループについて
新交通システム「ベガスループ」は専用地下トンネルを専用テスラ車が走るシャトルサービス。2021年6月に運用を開始しました。
LVCC(ラスベガス・コンベンションセンター)のホール間を結ぶだけでなく、近隣に建つホテルまで延伸。ホテルとLVCC間、ホテルからホテルへの移動もできます。
また2025年末からホテルと空港間の送迎を試験的に開始しました。
利用料金はLVCC内は無料、ホテルからは有料となり1人片道4.25ドル、空港へは12ドル(2026年1月3日時点)

使用車種はテスラのモデルX・3・Y。モデルYがいちばん多く、ガルウィング(ドアが上に開く)を採用したモデルXは少なめ。
自分の並んだスペースにどの車両が来るかは完全に運。好きな車種に乗れたらラッキー!
ベガスループに乗る
※空港へは日にち限定で利用できます。(2026年1月時点)
乗り方
【乗り場】ラスベガス・コンベンションセンター内ステーション
展示ホール間シャトルサービスは「LVCCループ」と呼ばれることも。
ループステーションはサウス、セントラル、ウエスト、リビエラの4つで、これらステーション間の乗車料は無料。
この4ステーション以外にも、アンコールホテルとを結ぶセントラルプラザステーションがあります。
ホール最寄りステーション
乗り場はセントラルホール、ウエストホール、サウスホールの近く。
どのステーションを利用しても
コンベンションセンター内の移動:そのまま行き先のスペースへ
ホテルへ行く:チケットを購入するか、あらかじめ持っているチケットをスキャンしてから乗り場へ。チケット購入QRコードとスキャンマシンはスタッフのいるディスク横にあります(2026年1月時点)チケット購入方法はこちらから
セントラルホール/ノースホール

両ホール最寄りはCentral Station(セントラルステーション)
セントラルホール前の歩道、ノースホールよりに位置。エスカレーターを下りた地下が乗り場。

ホテルに行くチケット購入QRコードはステーション入り口付近にあるループマップにも。
ウエストホール

ウエストホール最寄りはホール西側に位置するWest Station(ウエストステーション)。地上駅。
ウェストホール北玄関付近(Fontainebleauホテル側)

ウエストホール北玄関はRiviera Station(リビエラステーション)が最寄り。
トンネルに入る前とトンネルの途中に信号があるため、赤信号に引っかかると結構時間がかかります。
サウスホール

いちばん近い乗り場はホール東側にあるSouth Station(サウスステーション)。こちらも地上駅。
セントラルプラザ(アンコールホテル行き)

セントラルステーションのやや西に位置するCentral Plaza Station(セントラルプラザステーション)。ここはアンコールホテル行きのみ運行しています。
【ホテルとコンベンションセンター間】乗車チケット購入方法/乗り場
コンベンションセンター外に行くループは有料です。

- 乗車料金:片道4.25ドル/往復7ドル/1日券12.5ドル/空港12ドル(2026年1月23日時点)
※1日券は空港間の乗車には利用できません - 有効期限:購入した当日のみ
- 支払い方法:カード、Apple Pay、Google Pay、仮想通貨が利用可
- チケット受け取り方法:メールアドレスまたは電話番号にチケットを送信することができます。デジタルウォレットに入れることも。
チケット購入場所

- ホテル:ステーション入り口付近にあるQRコードから
- コンベンションセンター:各ステーションのスタッフデスク横にあるQRコードから。セントラルステーション、セントラルプラザステーションは乗り場入り口付近にもQRコードがあります。
- オンライン: lvloop.com/tickets から
Resorts World Station(リゾートワールドステーション)

ステーションはリゾートワールドホテルの地下に位置します。
※2024年1月までにリゾートワールドから各ステーションへ直通で行けるようになりました。以前のようにリビエラステーションからウェストステーションまで歩く必要はありません。
ステーションへ行き方/乗車方法
ダイニング・ショッピングエリアにある大きな球体(写真)近くのエスカレーターから下へ。
大通り側玄関から入ると、カジノの方に少し進むと球体が見えます。

このエスカレーター(写真↓)で下がった正面がループ乗り場。
チケットはエスカレーター上部にあるQRコードから、またはループ乗り場に入ったところにあるQRコードからも購入することができます。

チケットはステーション入り口近くにあるマシンでスキャン。
向こう側に進み、スタッフに行き先を告げ乗車場所を教えてもらいます。

リゾートワールド線はリビエラステーションまでトンネルが1本だけ。ホテルからLVCCに行く/来る双方向でその1本を使うため、トンネル内で出会わないよう信号でコントロールしています。
信号が赤の時は数分待つことも。信号待ちがなければセントラルステーションまでおよそ5分で到着します。(2024年1月時点)
Westgate Station(ウェストゲートステーション)
2025年1月18日に運用開始。ウェストゲートホテル内
Westgate Station is opening this Saturday!
— The Boring Company (@boringcompany) January 18, 2025
Thanks to @WestgateVegas for being a great partner. pic.twitter.com/7gIM9LBhmu
ホテル正面玄関を出て左に進んだ(パラダイス通り方向)地上、モノレールの線路の下あたりにステーションがあります。
Encore Station(アンコールホテルステーション)
アンコールホテル/ウィンホテル内。2025年4月7日オープン。コンベンションセンターのセントラルステーション近くまで90秒かからずに行くことができます。
※セントラルステーションには接続していません
※アンコールホテルはウィンホテルと隣接
Opening Day for the Vegas Loop Encore Tunnel, connecting the Las Vegas Convention Center to the Encore Resort.
— The Boring Company (@boringcompany) April 8, 2025
Thanks to @LVCVA @WynnLasVegas for being great partners. pic.twitter.com/uhwdZplipV
Fontainebleau Station(ファウンテンブルーステーション)
LVCCウェストホールの向かい側に位置するファウンテンブルーホテル線は2026年1月26日オープン。乗り場はパーキング棟内south valet。
ホテルから空港へ
2025年末から空港送迎を開始しました。2026年1月時点では試験的に運行しています。
2026年1月3日時点で利用できるのはリゾートワールドホテル、ウエストゲートから空港ターミナル1・3へ。空港での下車は各ターミナル出発階カーブサイド。
また空港からの乗車は各ターミナルのゼロレベルになるようです。
UPDATE BORING COMPANY Vegas Loop airport route
— Michel (@Mic_VegasSphere) December 31, 2025
New electronic signs at Westgate show the Airport route is open. However the new tunnel entrance at Westgate is still being worked on. I assume they are using the tunnels to Riviera station.
Will try to ride it this weekend.… pic.twitter.com/aTYMI7ycJj
料金は1人12ドル。運行日・時間、どのホテルから乗車できるかはベガスループのチケット購入サイト(lvloop.com/tickets)で確認を。
いまのところホテルからLVCCリビエラステーションまではトンネル、ここから空港まではパラダイス通りを走ります。
ベガスループ誕生の背景
イーロン・マスクが考案し、マスクが堀り、マスクが走る

ベガスループはイーロン・マスク氏がかなり関わっています。
”地下トンネルを専用車が走る”という構想は、マスク氏がロサンゼルスの激しい交通渋滞を避け移動するために考えついたという。
トンネルをつくったのはマスク氏が創業したトンネル建設会社”The Boring Company”。
シャトルはマスク氏がCEOをつとめるテスラの車両を使用しています。
ラスベガスあるあるから利便性向上へ

広大な展示会場を持つLVCCラスベガスコンベンションセンターは、ホール間を移動する手段が徒歩しかありませんでした。
ホールからホールは近く見えても実際は遠い…というラスベガスあるあるを解消し、参加者が長距離を歩かなくてもよくなるよう、ボーリング社が提案する地下トンネルを通るシャトルサービスの開設をラスベガス観光局が2019年5月に承認。
LVCCに3つのホールを結ぶトンネル2本と3つのステーションを建設。トンネル全長2.7キロ、工費は5250万ドル。
2本のトンネルはどちらも車両専用のためシャトルは一方通行で走ります。

2019年11月工事開始。2021年1月の展示会”CES”でデビュー予定でしたが。。。
2020年2月にはじめのトンネルが完成し、3か月後の5月には2番めのトンネルが完成。内装を整えあとは開業を待つばかりに。
ところが世界を直撃した新型コロナウィルスはCESにも影響をおよぼし、2021年はオンライン開催に変更。デビューはおあずけに。
ループがようやくサービスをはじめたのは同年6月になってからです。

開通によりセントラルホールからウェストホールまで徒歩なら10分かかるところを、シャトルを利用し2分で行けるようになりました。真夏も炎天下の中を歩くことなくエアコンの効いたテスラでらくらく移動できます。
2022年6月にはループがはじめてLVCCの外に開通。大通りをはさんで向かいにあるリゾートワールドホテルに接続。2025年1月にはウェストゲートホテルに接続しました。
なお、建設前は”自動運転のシャトル”ということでしたが、いまのところドライバーが運転しています。自動運転へ移行する時期は発表されていません。
ループのスペック

ベガスループ建設決定時の報道では最高時速35マイル(56キロ)。1時間に4400人以上の輸送を目指しています。
2023年1月のCES(来場者数11万人以上)におけるボーリング社の調査結果によると、4日間の展示会期間中にループを利用した人は9万4000人。平均乗車時間は2分以下、平均待ち時間は10秒以下だったという。
調査と同じ期間にループに乗ってみた

LVCCホール間の乗車時間は確かに2分以下。
最高速度は一瞬時速30マイル(48キロ)を表示したくらい。それほど幅が広くないトンネルで30マイル近く出したらすごく速く感じそうですが、スピード感はありませんでした。
待ち時間については、コンベンション参加者が多いときは車両が次々と来るので待ち時間はほぼ無し。参加者が少なくなる期間終盤は待つことがありましたが、それでも5分もかからないくらい。
運行台数はコンベンションの規模により変わり、大規模なコンベンションにはそれなりの台数が投入されるそうです。
ベガスループ将来の計画
LVCCーウェストゲートホテル、LVCC-アンコールホテルが開通
LVCCからアンコールホテル、LVCCからウェストゲートホテルまで掘っていたトンネルが2023年7月上旬に貫通しました。
ウェストゲートホテルステーションは20215年1月18日オープン済み。アンコールホテルも2025年4月7日に開通しました。
2024年秋ごろからパラダイス通りにあるバージンホテル近くでもトンネルの掘削をおこなっています。開通時期は未発表。
80以上のステーションを建設予定
ループ拡張計画によると、ダウンタウンから高速鉄道駅(サウスアウトレットの南に建設予定)までの全長およそ175キロメートルに81ステーションを建設。(2023年7月時点)
大通り沿いだけでなくオフストリップのホテルやアレジアントスタジアム、UNLVネバダ大学ラスベガス校、ハリーリード国際空港にも延伸します。
Expanding the "Vegas Loop" underground transportation system.#ClarkCounty Commissioners just approved new @boringcompany plans for 18 new stations and about 25 miles of tunnels (red on attached map), further extending the Vegas Loop out from the Las #Vegas Strip corridor. pic.twitter.com/MTnVtZmGOx
— Clark County Nevada (@ClarkCountyNV) May 3, 2023
ループを使うとダウンタウンから空港まで所要時間8分、乗車料金は12ドルになるとか。
早く開通してほしいところですが、建設時期や開通時期についてはまったく発表されていません。
ラスベガスの地下中がループで結ばれるころには、初期段階での計画どおり自動運転の16人乗り小型バス的な車両が運行しているかもしれません。



























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